カウントダウン

 

4キロ痩せた。

 

最近は何も食べる気がしない(お腹はなるけど)のに加えて風邪をひいて鼻が詰まり、味が分からなくなり、単純に食事がめんどくなり、その辺に転がってたお菓子かパンしか食べなかった。そんな感じだったから、肋?胸?のあたりの骨が浮き出てきて、鎖骨もくっきり、顔の輪郭もシャープに、痩せにくい足までスッキリしだしたのでこれはおかしいと。健康的ではないと。

 

だから体のためにも食べなきゃと思ってたのは思ってた。

でもさおかゆとかさ、スープとかでならしていくよね、普通はね。わたしは馬鹿だから深夜のノリで重めのラーメンなんか食べて盛大にバチが当たったのであった。

 

予兆は昨夜からあったが(お腹の消化の音?がなりやまなかった)、歴戦の腹痛を潜り抜けてきたわたしはこれくらいならいつものことね、と死亡フラグバチバチの女騎士みたいな油断っぷりで電車に乗った。

朝のラッシュということもあり、座席は空いていなかった。ここまでは想定内。朝よりはむしろ症状は軽くなっており、好きな音楽を聴くという舐めプまでかましていた。

 

 

すると電車という逃げ場のない密室空間で、

…来たのだ、ヤツが。 

 

 

 

始まりはいつも突然だ。下腹部が暴れ狂う龍の如く動き始めた。ズゴゴゴゴゴと何をそんなに急いているのか、大腸小腸さんは止まる様子がない。頭が真っ白になり、暑くもないのに汗が噴き出してきて足が震えだした。猛烈な痛みに気絶しかけていたのか、眠くもないのに瞼が降りて来た。とにかくこう、今までの奴らとは格が違った。

全く重くないリュックが急に2トンくらいに感じてとにかく全身に力が入らず、呼吸も浅くなった。必死で神に祈った。わたしは無宗教だが腹痛の時のみ神に祈る。そしてなぜか駆け巡る日々の後悔と湧き上がる懺悔。腹痛の時ほど、無力な人間はいない。どんな人間にでも平等に通用する世界のルールだ。

 

『人様の前でやらかしてはいけないという緊張感と焦り。しかしヤツは止まることを知らない獣だった。そして容赦のないカラダは吐き気も訴え出した!上も下も大混乱!さあて来週もサービスサービスぅ♡』

 

吐き気まで出てきたときは、あ、本当にやっちゃうなこれ、申し訳ねえなこれ、と思っていた。実際口の中は汗が入ったのか塩辛くそれもまた吐き気を増長させていた。

たぶん顔真っ白だったと思う。小学生の時インフルか肺炎だったのに公園遊びに行ったら顔が白すぎる!ってお父さんに家に返されたの思い出した。

 

あと今だからふざけたこと書いてるけど、正直電車に乗ってた時の記憶がない。次の駅までの時間が永遠かと思ったもん。それでもね電車の人たちは助けてくれないよ。ただの様子がおかしい人だと思われてたんじゃないかな。近付かんとこ〜くらいに。マジでやばいときは席譲ってもらったほうがいい。体調悪くて座ってるやつなんてほぼいないんだから。

健康ってのは本当に宝だから守ってほしい。

自分のお腹から聞いたことない音聞こえてきてほんとにビビったよ。勘弁してくれよ…。

 

みんなも病み上がりからの暴飲暴食コンボを決めないようにしよう!最悪の場合、(社会的にも)死ぬぞ!

 

(わたしの消化器官へ
無事治りました。いつも無茶してごめん。今日からヤクルトとか飲むね。)