九回裏

 

自分の性格はジェットコースターみたいにグニャグニャに捻じ曲がっていると思っているので、世の中の大抵の悪意や憎しみや意地悪を(ある程度理解できるから)かわせるつもりでいたけれど、時々化け物のような人間はいて、わたしの気付かないところでマウントを取り始め、わたしが気付いた頃にはもう完璧な負け試合が待っている、という惨めな経験を何度かしたことがある。

一重に、それはわたしが未熟であり傲慢であるからだ。思い出すと本当に恥ずかしくて居たたまれなくなる。

でもいい経験なのかもしれない。圧倒的な力を持ってねじ伏せられるというのは、屈辱ではあるけれどむしろ清々しいときもある。大抵は病むけど。

なぜこんなことを書いたかというと、今まさに負け試合をふたつほど抱えているからだ。監督交代してくんねえかな…人生のさ…。